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なぜSEOで上位でも流入が伸びないのか(クリックが減る3つの構造変化)
1) ゼロクリック検索が増え、「検索結果で満足」される
ユーザーは検索結果ページ上の強調スニペット、ナレッジパネル、FAQ、地図枠などで答えを得られるようになり、クリックせずに離脱するケースが増えています。
この流れは最近始まった話ではなく、機能拡張の積み重ねで加速しています。
ポイント:
- 「順位が高いのにクリックされない」現象は、ページ品質だけでなくSERP上の体験設計の変化でも起きます。
- 特に“定義・手順・比較・料金・営業時間”などはゼロクリック化の影響を受けやすいです。
2) AI検索の普及で、クリックは「より選別されたクリック」になっていく
Googleは、AIによって検索が変化しても、検索がオープンウェブへトラフィックを送っていることを強調しています。
またGoogleは、AI in Searchが「より多くのクエリ」と「高品質なクリック」を生む、という趣旨の説明も行っています。
ここで重要なのは、「高品質なクリック」が増える一方で、“誰でも取れていたクリック”が減りやすいという点です。
つまり、上位表示していても、
- SERP(サーブ:検索エンジンでキーワード検索をした際に表示される「検索結果ページ」のこと)上でユーザーが一次回答を得てしまう
- AI要約で候補が絞り込まれる
- クリックするのは“比較・購入直前・深掘り”の人に偏る
結果として、流入は伸びにくく、CVRは上がる/下がるが二極化しやすくなります。
3) 「検索流入の減少」はSEOの失敗ではなく、チャネル設計の問題になっている
従来は「検索で上位を取れば勝ち」でした。しかし今は、検索面のクリック総量が伸びにくい領域が増えています。
その結果、SEO単体の最適化よりも、指名・リピーター・直接流入・SNS・コミュニティなどを含めた“全体設計”が成果を左右します。
“脱Google依存”の現実解:捨てるのではなく、Googleを土台に複線化する
結論として、やるべきことは次の2つです。
- SEOの目的を「流入最大化」から「信頼の獲得と指名の発生」へ再定義する
- 生成AI経由の流入(GEO/LLMO)+代替導線(SNS/コミュニティ/メール)を実装する
「AI経由の流入」は机上の空論ではありません。越境ECの領域では、生成AI経由の購買が大きく伸びたというデータも報告されています。
もちろん業界差はありますが、重要なのは“AIが情報源として参照し、ユーザーがそこから訪れる”導線が現実に伸びている点です。
生成AIからの流入を増やす:GEO/LLMO(AI流入最適化)の実務チェックリスト
ここからは、明日から着手できる「AIに選ばれやすい」実装を、サイト運用目線で具体化します。
1) AIが引用しやすい“確定情報”をページ内に置く
生成AIは、曖昧なポエムよりも、明確な定義・数値・条件・手順を好みます。次をページ内に明示してください。
- 誰向け(対象ユーザー/前提条件)
- 何ができる(提供価値)
- いくら(料金/プラン/追加費用)
- いつ(提供時間/納期/更新日)
- どこで(対応エリア/対応言語)
- 根拠(一次データ、実績、事例、引用)
2) 構造化・見出し設計で“抜き出しやすさ”を作る
- H2/H3で質問→回答の形にする(FAQ型)
- 箇条書き、表、手順(Step 1-2-3)を増やす
- 用語集(Glossary)を作る
- 重要定義は1文で言い切る(長い修飾を避ける)
ゼロクリック対策としても、“SERPに取られることを前提に、それでもクリックされる深さ”を設計できます。
例えば、定義はSERPで読まれても、比較表・ケース別の判断・テンプレ配布でクリック動機を作れます。
3) E-E-A-Tを“AIが読み取れる形”で補強する
AI時代は権威性がますます重要です。ただし検証可能性が鍵です。
- 著者情報(実名、肩書、経験年数、実績)
- 監修者(いる場合)
- 参考文献・一次情報リンク
- 更新日・変更履歴
- 運営会社情報、問い合わせ導線
4) 指名検索を増やす:AI/検索の両方で効く“ブランド設計”
脱Google依存の最短ルートは、実は指名検索(ブランド検索)です。指名が増えると、SEO変動やSERP機能変化の影響を受けにくくなります。
実装例:
- 「固有名詞×課題」のタグラインを統一(例:◯◯=AI流入最適化の支援会社)
- 事例ページを“業界別”に量産(BtoBは特に強い)
- YouTube/Podcast/登壇資料で名前を露出し、検索で回収
- メールマガジン・無料テンプレ配布でリピーター化
SEOが落ちたときにまず確認すべき“診断”手順
順位下落には原因が複数あります。体感で動くと遠回りになるため、次の順に切り分けましょう。
- Search Console:対象URLが減ったのか、クエリが減ったのか、CTRが落ちたのか
- SERP変化:AI要約、強調スニペット、広告枠増、動画枠増などで“クリック面積”が変わっていないか
- 意図ズレ:上位ページのタイプが変わっていないか(比較→体験談、まとめ→ECなど)
- 技術要因:index/noindex、canonical、リダイレクト、速度、重複
- 外部環境:季節性、ニュース、競合の大規模改修
これからの勝ち筋:SEO+AI流入+コミュニティの“三点セット”
最後にもう一度結論です。AI検索・ゼロクリック化が進むほど、やるべきことは明確になります。
- SEO:情報の信頼性と網羅性で「参照される土台」を作る
- GEO/LLMO(AI流入最適化):AIが引用しやすい構造と一次性で「AIの回答に載る」確率を上げる
- 脱Google依存の導線:指名検索・SNS・コミュニティ・メールで「再訪と関係性」を増やす
SEOで上位を取ることは、今でも重要です。ただし“ゴール”ではなく“スタート地点”になりました。
検索の上位を取りにいきながら、AIにも引用され、指名で回収できる導線を作ることが重要になります。
参考・出典
本記事は、以下の資料を基に作成しました。
- 株式会社クレスティア:生成AI経由の越境EC購買が25倍に成長—WAFUU.COMデータ分析(2025年11月11日)(アクセス日:2026年2月11日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000039736.html - アドビ株式会社:アドビ、消費者の AI 搭載ブラウザーやチャットサービスの利用拡大に対応する、ブランドの認知向上のための「Adobe LLM Optimizer」(2025年9月17日)(アクセス日:2026年2月11日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000509.000041087.html - 株式会社ジオコード:AIからの“見え方”をまとめて診断「AIO調査サービス」提供開始(2025年12月10日)(アクセス日:2026年2月11日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000373.000006185.html - Cloudera株式会社:Cloudera、小売企業が“テクノロジー企業”へ進化するための3つの条件を提言(2026年1月16日)(アクセス日:2026年2月11日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000035.000124537.html - Google Blog:Google Search sends more traffic to the open web every year(2021年3月24日)(アクセス日:2026年2月11日)
https://blog.google/products-and-platforms/products/search/google-search-sends-more-traffic-open-web-every-year/
AI in Search: Driving more queries and higher quality clicks(2025年8月6日)(アクセス日:2026年2月11日)
https://blog.google/products-and-platforms/products/search/ai-search-driving-more-queries-higher-quality-clicks/ - Similarweb:Zero-Click Searches And How They Impact Traffic(2025年5月22日)(アクセス日:2026年2月11日)
https://www.similarweb.com/blog/marketing/seo/zero-click-searches/
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