【2025-2026最新】RWAとは?何がすごいの?実世界資産のトークン化の全体像

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ブロックチェーン技術の進化とともに、金融業界では「RWA(Real World Assets:実物資産のトークン化)」が急速に注目を集めています。従来の不動産、債券、株式といった実物資産をデジタルトークンとしてブロックチェーン上で取引可能にするこの技術は、いまや実験段階を超え、機関投資家向けの本格的な金融商品として確立しつつあります。
本記事では、RWAの基本概念から最新動向まで、ビジネスパーソンが押さえておくべき情報を包括的にお伝えします。

RWAとは何か?従来の金融商品との違い

RWA(Real World Assets)とは、不動産、国債、社債、株式、美術品など現実世界に存在する資産を、ブロックチェーン上のトークンとして発行・取引できるようにしたものです。従来の資産取引では、証券会社や銀行、取引所などの仲介者を通じて売買が行われ、決済に数日を要することも珍しくありませんでした。

トークン化のメリットは多岐にわたります。まず、24時間365日いつでも取引が可能になる点。そして、小口化によって従来は高額で手が届かなかった資産への投資が容易になってきていることです。

BlackRockとFranklin Templetonの動き

RWA市場の成長を牽引しているのは、世界最大級の資産運用会社です。その代表格がBlackRockの「BUIDL」(USD Institutional Digital Liquidity Fund)です。

BUIDLは2024年3月にローンチされ、2025年3月には運用資産残高(AUM)が10億ドルを突破しました。Securitize社がトークン化を担当し、米国財務省短期証券に投資する機関投資家向けファンドとして設計されています。”BUIDLが10億ドルを超えたことは、オンチェーン金融にとって重要な瞬間だ。トークン化証券が単なるコンセプトではなく、実際のイノベーションであることを示している”と、SecuritizeのCEO、Carlos Domingo氏は述べています。

注目すべきは、BUIDLが現在、Ethereum、Arbitrum、Aptos、Avalanche、Optimism、Polygon、Solana、BNB Chainと、8つのブロックチェーンネットワーク上で利用可能になっており、2026年1月6日時点で運用資産額(AMU)が17億ドルを越えていることです。2025年11月には、世界最大の暗号資産取引所Binanceにおいて、オフエクスチェンジ担保として承認されました。これは、機関投資家がBUIDLトークンを保有しながら取引所での売買担保として活用できることを意味し、資本効率の大幅な向上につながります。

一方、Franklin Templetonも革新的な動きを見せています。2025年6月、同社は自社のBenjiテクノロジープラットフォームにおいて、特許出願中の「Intraday Yield」機能を発表しました。この技術は、トークン化された証券の利回りを秒単位で比例計算・分配することを可能にします。従来のファンドでは利回りの計算が取引日の終了時に行われ、投資家への分配は月末になることが一般的でした。新機能では、投資家がある日の一部だけトークン化証券を保有し、別の投資家に転送したとしても、保有期間に応じた利回りを正確に受け取れます。

ステーブルコインとRWAの融合:Circleの戦略的買収

2025年1月、ステーブルコイン大手のCircleが、トークン化マネーマーケットファンド(MMF)発行者であるHashnoteを買収したことは、業界に衝撃を与えました。Hashnoteが発行するUSYC(US Yield Coin)は、買収時点で運用資産15.2億ドルを誇る世界最大のトークン化国債ファンドでした。

この買収の戦略的意義は、Circleの主力ステーブルコインであるUSDC(流通量600億ドル以上)と、利回り提供型のUSYCを統合することで、ユーザーが現金相当資産と利回り資産をシームレスに切り替えられる環境を構築する点にあります。

伝統的金融インフラへの浸透:ICEとCircleの提携

RWAが真に金融システムの一部となるためには、既存の金融インフラとの統合が不可欠です。2025年3月、Intercontinental Exchange(ICE)とCircleが覚書(MOU)を締結したことは、この方向への大きな一歩となりました。

ICEはニューヨーク証券取引所(NYSE)の親会社であり、世界有数のデリバティブ取引所、クリアリングハウス、データサービスを運営しています。
この提携により、USDCとUSYCがICEのデリバティブ取引所、クリアリングハウス、データサービスで活用される可能性が開かれました。伝統的な金融機関がステーブルコインとトークン化資産を正式に採用する動きが加速していることを示す象徴的な出来事といえるでしょう。

RWAがビジネスに与えるインパクト

RWAの普及は、ビジネスパーソンにとっても無視できないトレンドです。

資金調達の多様化:企業は従来の株式発行や社債に加えて、自社資産をトークン化することで新たな資金調達手段を得られます。不動産、知的財産、売掛金などをトークン化し、グローバルな投資家から直接資金を調達できる可能性が広がっています。

流動性の向上:従来は売却が困難だった非流動性資産も、トークン化によって24時間取引可能な流動性を持つことができます。これは企業の財務戦略に大きな柔軟性をもたらします。

コスト削減:仲介者を減らし、ブロックチェーン上で直接取引を行うことで、取引コストや決済時間を大幅に削減できます。

今後の展望:規制環境と市場成長

RWA市場は急速に成長しており、この成長を後押ししているのは機関投資家の参入と規制環境の整備です。

米国では、SECやCFTCによるデジタル資産規制の明確化が進んでおり、Digital Asset Market Clarity Act(CLARITY Act)が2025年7月に下院を通過しました。上院での審議が続いており、2026年中の成立を目指しています。欧州ではMiCA(Markets in Crypto-Assets)規制が施行され、トークン化資産の法的枠組みが整備されつつあります。

一方で課題も残されています。異なるブロックチェーン間の相互運用性、規制の国際的なハーモナイゼーション、そしてサイバーセキュリティリスクへの対応などが、今後の成長の鍵を握るでしょう。


参考・出典

本記事は、以下の資料を基に作成しました。


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