韓国でPayPay!海外支払いモードで国内同様【知らないと損】

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PayPayは「海外支払いモード」を9月下旬以降に韓国から提供開始し、Alipay+加盟店での決済に加え、個人間送金や残高表示(円と現地通貨)など主要機能を海外でも使えるようにすることを2025年9月16日に発表しました。これにより旅行・出張時の“国内と同じ体験”がほぼ再現され、ユーザー利便性が大幅に向上します。
さらに9月4日には中国最大のコミュニケーションアプリの決済機能「WeChat Pay」との連携も発表。インバウンドとアウトバウンドの両輪でエコシステムを広げ、キャッシュレス競争に新たな圧力を与える可能性があります。
これらの2つの動きを、海外旅行者と加盟店にとっての利点から業界への影響まで解説します。

訪日外国人の8割が自国の決済アプリで支払い可能に

2025年9月、PayPayは中国最大のコミュニケーションアプリ「WeChat(微信)」の決済機能である「WeChat Pay」との連携を発表しました。これにより、月間アクティブユーザー数14億人を超えるWeChat Payユーザーが、日本のPayPay加盟店で買い物ができるようになります。
2025年上半期の中国本土からの訪日外国人は前年同期比で53.5%増の471万人を超え、韓国に次いで2番目に多い訪日外客数となります。この連携は、急増する中国人観光客のニーズに応えるものとなります。

PayPayはすでに14の国と地域、26の海外キャッシュレス決済サービスと連携を実現しています。韓国の「Kakao Pay」や「NAVER Pay」、タイの「TrueMoney」、シンガポールの「Changi Pay」など、アジア各国の主要決済サービスがPayPay加盟店で利用可能です。これにより、訪日外国人の約8割が、母国で使い慣れた決済アプリをそのまま日本で使えるという画期的な環境が整いました。

加盟店側の利点

特別な設備投資は不要なことです。
実際に、2024年度のPayPay加盟店におけるインバウンド消費額は、コロナ禍前の2019年度と比較して約3倍という驚異的な成長を記録しています。
既存のPayPayのQRコードをそのまま使用でき、商品代金を日本円で入力すれば自動的に各国通貨に換算されるため、言語の壁を越えた決済がスムーズに行えるので、大きな利点と言えるでしょう。

日本人の海外旅行が劇的に便利に―韓国から始まる「海外支払いモード」

一方、日本人ユーザーにとっても革新的なサービスが始まります。2025年9月下旬から、PayPayアプリが海外で利用可能になる「海外支払いモード」が、日本人が多く訪れる「韓国」でスタートします。

使える場所:コンビニ、百貨店、日本人に人気のコスメ店、観光地の飲食店や屋台など、韓国のAlipay+/zero payマーク掲示店舗で利用可。

割り勘がそのまま:海外(韓国)滞在中に日本国内の友人へ送金、またはその逆も可能。現地通貨と日本円の両建て表示で出費管理も簡単です。

決済時のレート表示:現地通貨と日本円の金額が即座に表示されるため、いくら使ったかが一目でわかり、予算管理も簡単です。

手数料の見える化:表示レートには、海外ネットワーク事業者または海外アクワイアラーが日時で提示する為替レートに、当社所定の海外事務手数料(税込3.85%)を加えたレートが表示されます。後から「思ったより高かった」を避けやすい仕様です。ただし利用には事前のeKYC(本人確認)が必須で、これは海外では完了できず日本国内でしかできないので出国前に実施する必要があります。

PayPayの調査によると、「直近1年以内に韓国に渡航したPayPayユーザーの約9割が現地でもPayPayを利用したいと回答」しており、ユーザーの期待の高さに供給が追いつくことになります。

業界への波及効果と今後の展望

PayPayのこれらの施策は、単なる一企業のサービス拡充にとどまらず、日本のキャッシュレス決済業界全体に大きな影響を与えています。具体的には3つの観点があります。

インバウンド対応:小規模な個人商店や地方の観光地でも、世界中の観光客を受け入れる準備が整うことになります。特に、クレジットカード決済に対応していない店舗でも、PayPayのQRコード一つで26の海外決済サービスに対応できることは、地域経済の活性化に大きく貢献するでしょう。

アウトバウンド対応:両替の手間や為替レートの不透明さといった従来の海外旅行における決済の課題を解決します。リアルタイムでの為替表示機能により、海外での買い物がより透明性の高いものになり、安心して消費活動を楽しめるようになります。

セキュリティ面:万全の対策が講じられています。海外支払いモードは本人確認(eKYC)を完了したユーザーのみが利用可能で、海外からの新規端末でのログインも制限されています。また、現地のサービスや店舗にはユーザーを特定できる情報は提供されないため、プライバシーも保護されます。

PayPayが実現しようとしているのは、国境という物理的な障壁を越えた、シームレスな決済体験です。訪日外国人にとっては母国の決済手段がそのまま使え、日本人にとっては慣れ親しんだPayPayが海外でも使える―この双方向の利便性こそが、PayPayの強みとなっています。


参考・出典

本記事は、以下の資料を基に作成しました。

  • PayPay株式会社https://about.paypay.ne.jp/):PayPay、新たに海外キャッシュレス決済サービス「WeChat Pay」(中国)と連携〜 「WeChat」の決済機能「WeChat Pay」が、日本のPayPay加盟店で利用可能に 〜(2025年09月04日)(アクセス日:2025年09月17日)
    https://about.paypay.ne.jp/pr/20250904/01/
  • PayPay株式会社https://about.paypay.ne.jp/):PayPayアプリの決済や送金などが海外で利用可能に~ 海外でも国内同様に「PayPay」で決済や割り勘が可能に!金額が日本円で即座にわかり旅行や出張でも便利に!韓国で2025年9月下旬以降に開始 ~(2025年09月16日)(アクセス日:2025年09月17日)
    https://about.paypay.ne.jp/pr/20250916/01/

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